ナリータは不気味な笑みを浮かべながらシノの様子を見ていた。
ナリータ「これで、私達の願いが叶う…!」
泣いたのか笑ったのかのような声を上げて微笑む。
「待ちなさい。」
みんなが振り向く。
そこには夢の守り人、サアヤがいた。
綺麗な長い髪をなびかせながらナリータを睨んでいた。
サアヤ「私達を甘く見ないで。
夢幻封印。」
手を伸ばすとナリータの体に見えない力が纏わり付き縛り上げていた。
ナリータ「なぜ…!
お前達の魂は確かにシノの体に入ったと言うのに。」
クスリと笑いながらサアヤは手で空中を切った。
その瞬間ナリータの体は二つに切れた。
ナリータ「!?」
サアヤ「わからないみたいね。
私の力は夢。幻想を見せられる。
だからあなたが見ていたのは、私の幻影よ。
残念ね。悪魔ナリータ。」
倒れていくナリータを見ながら冷たく微笑んだ。
ナリータの体は徐々に灰になり、後ろに黒い闇が口を開けていた。
悔しそうな顔をしながら闇に吸い込まれていく。
瞬間、醜い悪魔の姿になった。
闇は口を閉じ、何事もなかったように消えた。
サアヤ「さてと。
後は後始末ね。」
シノの体に闇が纏わり付いている。
シノ「うぅ…。」
サアヤは手を上げると床に紋章が現れ守り人達が現れた。
サアヤ「みんな大丈夫?」
星の守り人「うん。平気だよ。
それより、シノちゃんを。」
サアヤ「あーあ。
めんどくさい。まあいいや。」
守り人はシノを包んでいる闇に向かって弾幕を放った。
闇は消え去りシノはサアヤの手におちていった。
サアヤ「ふぅ。
任務完了みたいな感じ?」