轟 第一部 6話

プロミ 2012-07-20投稿
閲覧数[326] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「さて、第一関門、突破だ。」

ショウは手のひらをパン、パンの2度はたきホコリを払うと、次に続くと思われる1つだけの通路に向かって歩み出した。

「ちょっ…待って下さい!」

遅れてキリナとテルトも後についていく。

―――「ほう、面白い侵入者がやってきたな。」

「そうですね。久々にひと暴れできそうな気がします。」

「まぁ、少なくともお前のとこでケリが着くだろうから、俺は今回は運動できないかな。」

「なんなら、貴方様が先に行かれます?」

「冗談言うな。俺は町をコントロールするのに忙しいんだ。肩が凝るのは嫌だがな。」

「まぁとりあえず、私が確実にしとめてきますので、貴方様はお気になさらず制圧を続けて下さい。」

「ああ、任せた。」―――



長い通路を歩いた先は、入口の部屋よりも広い、タイルのような鋼鉄のような、いかにも硬そうな壁に囲まれた部屋があった。

「……何だ、ここは?」

辺りを見回すショウ。

「よく来たな。」

「?」

ふと、部屋から声が聞こえた。

再び辺りを警戒して見回すショウ。

刹那、彼めがけて数本の矢の状態の光線が飛んでくる。

「っ!」

すぐさまその場から数歩飛び退き、光線をかわすショウ。

「あっ…ぶねぇー。おい、誰だよ?」

「ほう、さすがにこんな建物に侵入する輩なだけあって、反応はいいようだな。」

そう言いながら拍手をして向こう側から歩いてきたのは、体格の大きい、これまた刺々しい容姿の怪人であった。

「自己紹介がまだであったな。私の名はCOR−ギルテイン−776。まぁ長いのでギルテインでいいだろう。」

律儀に頭を下げるギルテイン。しかしその表情は劣悪そのものだった。

「そちらこそ、どうやらさっきの怪人とは比にならないくらい強いようで。」

「理解が早くて助かる。まぁ知ったからにはその余裕の表情もすぐに崩れるであろうな。」

と挑発するギルテイン。

「どうかな?俺としては予想以上に攻撃が通らなくて焦るお前の表情の方が絵になると思うけど。」

仕返しとばかりに同じく挑発をするショウ。

「なに…!?」

少し勘に触れたのか、口角が歪むギルテイン。

「まぁでも、そこら辺は実際戦えば早い話だ。」

「ごもっともだ。すぐにその悠長な減らず口を黙らせてやる。」

「おもしれぇ、やってみなよ。」

「「いざ、勝負!」」



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「プロミ」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]
ブツブツ・ザラザラ…
ツルリン綺麗な美肌♪


▲ページトップ