天使達が騒いでる。
まあミラカの指図だとは思うけれど。
ミラカは私に優しくしてくれた。
娘のように可愛がってくれた…でも。
私は許さない。
ミラカでも。絶対に。
さよなら。キョウ。
私は崖から飛び降り純白の翼を広げると天使界を去った。
キョウ「ん?ネル?」
蒼く長い髪をポニーテール風に縛った少女のような少年が振り向いた。
キョウ「違うか…。
でもなんか違和感感じるなぁ。
ミラカ様に聞いてみるか。」
蒼い綺麗な髪を後ろに結んだ浴衣を着ている少女が現れ微笑んだ。
「ミラカ様の所に行くの…?
なら私も一緒に行く。」
キョウは頷くと可笑しいように笑った。
キョウ「あははは!
なにいってるの、雛菊。
君は翼なんだから一緒に行くに決まってるじゃない。」
雛菊は恥ずかしそうに笑うとキョウを抱きしめた。