教室につくと真っ先にほのかが話しかけてきた。
「悠希〜サボリとかいい度胸じゃん!」
『ハハハ〜』
うわ…私ちゃんと笑えてるかな…
ほのかに対してあの頃みたいに拒否反応が出てる気がする…
「今度サボるときはウチも誘ってね!」
『アハハ〜』
笑うことしかできなかった。
ちゃんと笑えているかなんか気にしてなかった。
でもこの作り笑いにほのかは気づかなかったんだ。
「悠希…なんかあった?」
お昼休みになって亜紀がそっと話しかけてきた。
『どうして?』
「最近…無理して笑ってる気がする…」
『…』
「ほのかは恵梨と食べに行ったし、あたしにはなんでも言って!
ほのかの事なんでしょ?ごめんねすぐにメール見なくて…」
『亜紀…』
亜紀の言葉を聞いた瞬間涙がどんどん流れてとまらなくなった。
「外行こう。」
私たちは教室から出て屋上に向かう立ち入り禁止の看板のある階段を上った。