遥「犬の…首輪…!」
僕は逃げだそうとするが徹達に捕まってしまう。
その時。
ガララララ!
「なにやってるの!?
あなた達やめなさい!」
きたのは銀髪の少女。
クラスの委員長だ。
徹「唯香!?
ちっ!委員長のおでましかよ。
お前ら行くぞ。」
徹は不機嫌そうに教室をでていった。
僕は捕まれた腕をさすりながら委員長にお礼を言おうと立ち上がった。
遥「委員長…ありがとうございま「信条遥さん!
なんでそんなに虐められてるのに相談しないんですか!」
厳しくも優しい声で言った。
遥「それは…」
僕は戸惑ってしまった。
唯香「あ…
ご、ごめんね?先生みたいないいかたしちゃって…」
唯香はえへへと笑う。
唯香「でも。
遥君は強くならなくちゃ。
じゃないといつになっても虐められちゃうよ?」
僕は答えなかった。
唯香「……ねぇ。
よかったら今日私の家にこない?
無理にとは言わないよ?」
僕は驚いたが初めて言われたので嬉しくなってしまった。
気づいたら頷いていた。
唯香「ありがと。
さあ行こう?」
そうして二人で家に向かった。
この時は気づいていなかった。普通の日常がこの大冒険をするなんて。
世界を旅するなんて。
微塵も思ってなかったんだ。