「逃げられた!?」
応援に来たS.O.Lの隊員が全員口を揃えて驚く
ユウ「すみません…追い詰めたんですが、あと少しの所で逃げられました」
タケ「結構頑張ったんすけどね…」
「これだけ派手にやって、逃げるとは…護衛の奴はそうとうな奴なんだな」
ユウとタケは申し訳なさそうに肩を落とす
「まぁしょうがない、この任務は諦めてもう1つのチームの応援に行くぞ」
ユウ「Bチームは夕闇の亡霊たちの確保ですよね?そっちも苦戦してるんですか?」
「苦戦してるはずだ…さっき連絡したが通じないんだ。何かあったに違いない!俺達はBチームの応援に行く!」
ユウとタケを含むBチームはオークション会場に向かう
タケ「逃げられたねぇ…」
ユウ「何だ」
タケはユウをニヤニヤ笑いながら話す
タケ「わざと逃がしたなんて言えないもんなぁ」
ユウ「当たり前だ。だから派手にやったんだよ、それにエンデンと戦闘なんて出来るかよ」
タケ「優しいねぇ」
ユウ「お前も共犯だからな、バレても恨むなよ」
タケ「分かってるよ」
小型飛行機にヘトヘトに疲れ切ったエンデンが依頼主に電話していた
エンデン「今飛行機でそっちに向かってます。グラッパは途中で別れましたが大丈夫でしょう…はい…では失礼します」
電話を切った瞬間、力が抜ける
エンデン「はぁ〜生きた心地がしないな…マジで」
あの時、ユウとタケはエンデンの前の地面に攻撃し、追いかけられないように巨大な穴を作った。
エンデン「ったく…初めから逃がすんならもっと優しくやれよな」
エンデンとロゼは無事にAIチップを守り、依頼主のマラスキーノの所に向かう
一方グラッパは徒歩でモルテへブン空港に向かっていたが…
「AIチップは現在誰が持ってて、何処に向かっているのですか?」
真っ白な仮面を付け、黒いコートを羽織った男に腕を捕られ、尋問させられていた
グラッパ「くっ!言う訳ねぇだろ!」
「ブチッ!」
グラッパ「!!!!!」
左腕を引きちぎり、苦しむグラッパに冷静に語り掛ける
「時間の無駄です。苦しんで死ぬより早く言って楽に死ぬ方がいいと思いますが」
グラッパ「ならお前も一緒に死のう…ぜ」
体をくねらせ、口からテニスボールサイズの玉を吐き出す
グラッパ「俺と一緒に消し飛べ!爆殺玉!」
腕を解き、すぐにその場を離れようとするがグラッパが真っ白な仮面の男にしがみつく
「…」
深夜の荒野に大爆発が起こる