明日、どうすると君は言う
僕は明日ってあるのかななんて考えたりする
でも君には普通に答えるのだ
明日は公園に行こうという
すると、君はまた僕に訊く公園に行って何しようか
ぶらぶら歩くのもいいし、ベンチに座っておしゃべり
青い空に、青い雲、秋なんて暦の上さ
何、ひとりでぶつぶつ言ってるの
ルノーさ
なにそれ?
ルノーと言えばルノー、ジャンヌダルクといえばジャンヌダルク
ダルビッシュでもいいけれど
君は怪訝そうな顔で僕の目を覗き込む
変なの、あなたどうかしているわ
うん、確かに
今の変だったよ
うん、確かに
ねぇ、あなた最近休暇中だからって家に引きこもってばかりで可笑しくなっちゃったんじゃないの
いいね、そのナチュラルフェイス
なかなかいないぜ君みたいなの
やっぱり、変よ
いいじゃないか、変でも変わってたって別人だって隣人だって
毒林檎をかじって死んだ白雪姫のように君は美しい
そして、僕は君を向かえに行きキスをする
そして、君はもっと美しくなって生き返る
どうだ、こんな妄想も悪くないだろう
いつの間にか、君はいなくなっていた
呆れてしまったのだろう
君に呆れられた僕は情けなくなって
そんな僕は途方に暮れるのだった
夏の終わり、秋の始まり
秋の夕暮れ
やっぱり変だ
まだまだ夏だろうと思った