椋鳥の夕暮れ時の飛行かな 蓑虫や笑ふことなる濡れ鼠 移り気な我に似たるや酔芙蓉 左手に闘志の燃ゆる唐辛子 自然薯の生涯語る長さかな 我のみを尊しとせるきりぎりす 働けど削られる身の夜長かな 地に降りて形となれる露の玉 世捨て人何を思ふて蔦つかむ 道端の二三歩ごとの蓼の花
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