《ガザム》 レブルアの隣国、イルバースの攻撃を受け混乱状態のレブルアとは違いとても平和な国だ。 「とりあえずローが言ってた組織の人間を探そう。」 レックス達は人通りの多い街のほうに向かった。 「銀色のピアスと腕輪って言ってたよなぁ?」 ハウィーはキョロキョロしながら辺りを見渡している。 4人はしばらく街の中を歩きまわったが一向に見つからない。 「あの子供…銀色のピアスと腕輪…」 突然立ち止まったレイの指差したほうには確かに銀色のピアスと腕輪をした少年が立っていた。 「でも、あれ子供だぞ。反乱組織に子供がいるのか?」 「俺達も子供だろ。とりあえずあの子供に聞いてみよう」 レックスは少年に近寄っていった。 「ねぇ、君も組織の人間?」 レックスは少年にカードを見せた。 「そうだよ」 少年はそう言うと小さくうなづいた。 「今夜泊まる宿を探してるんだけど、どこか泊まれる場所はある?」 「うちの家でよかったら泊めてもいいよ。俺まだ子供だから宿を貸すことはできないんだ」 「でも、迷惑じゃないのか?」 「仲間を助けるのは当然のことだよ。組織の決まりだしね。」 少年は手招きをして歩き出した。どうやら家に案内してくれるようだ。 レックス達は少年について行くことにした。 家につくと少年は先に中に入った。 「入っていいよ。」 少年がドアの隙間からひょこっと顔を出してレックス達を家の中に招き入れた。 少年は母親と妹の3人暮らしのようだ。 「狭い家ですけど好きに使ってください」 母親は病気なのかベッドで横になっていた。 「ねぇ、お姉ちゃんいっしょに遊ぼ!」 少年の妹はフィーの手を握りニコニコしていた。 「だめよ、お姉ちゃん達疲れてるんだから。」 母親は微笑みながら言った。 「後でいっぱい遊ぼうね」 そう言ってフィーは少女の頭をなでると少女は大きくうなづいた。 「俺はシン。妹はリン、こっちは俺の母さん。狭いけどゆっくりしてってよ。」 レックス達4人もかるい自己紹介をすませるとシンは4人を部屋に案内した。