啄木鳥の講釈聴くや今時分 朝霧や草の匂ひと牛の声 秋の蚊や叩きて床の赤く染む 秋の海サーフボードや君の影 蝗飛び丹波の山の見ゆるかな 鹿の山人の里とはいふのかな 夜も更けて我の秋思の運び給ふ 麻知ゆかり秋の声する町往けり あなかしこ湖畔の土手のカンナかな 桃の香や乳房隠して少女往く
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