四方八方からいろいろな色をした声が聞こえてくる
その声は僕の内側から来るものなのだろうか
それとも、外側から来るものなのだろうか
ある声は生きていることを楽しむ声
ある声は生きていることが苦しいという声
ある声はなんで私は
なんで僕は
死んでしまったのかと悔いる声
しかし、どこにいても
どこを歩いていようとも
あぁ、死んでよかった
と死に対して満足する声は聞こえなかった
それどころか、死を無念だと思っている声が多かった
自ら望む
望むまいとやはり死に直面したもの
すでに死んでしまった人も
ありし日の自分がいかに輝いていたか
それが螢のように儚い光だとしても
その光がすべてだった
それが自分そのものであったと
確かに聞こえる
その声は聞こえる
今日も
この宇宙で
この世界で