想像してみた
あなたの好きなあなたも
あなたの嫌いなあなたも
望むものも
望まないものも
肩を落としていても
涙をこらえていても
そっと触れることも
寄り添ってあげることも出来ない
綴られた言葉もすべては見られない
でも
居られぬ昼も
眠れぬ夜も
昔ほどあきらめの呼吸はしていない
忙しい朝を迎え
それどころではない時間を過ごし
また想っては
手紙を綴る
そうして
どうか同じ呼吸をしていますようにと
遠く離れた雨の下で
声なくつぶやく