―――君の目には、どう見えますか?
僕は、やっぱり、
おかしいですか――――?
木々が揺れる。
鳥共がさえずる。
人々が、嘲(ワラ)う。
僕は特別だと思う。
中二病と言われたり。
ナルシストと言われたり。
おかしいと言われたり。
確かに僕は勉強は中の上だ。
運動は下の上だ。
運だって良いときと悪いとき、2:1位だ。
つまり、
普通だ。
なんの輝きもなく、下らない悩みや感情と沢山のエゴで単調な日々は送られて。
そうして老いて、やがては。
僕の生きた証は、DNAという不可視かつ曖昧なものにしか残らない。
大きく息を吸って、吐く。
もう一度繰り返す。僕は、
生きている。