それから二年が過ぎて、高三の冬になった。
コウとは何でも話せる親友になっていた。
でも好きという気持ちは変わらないままだった…
伝えたら友達じゃいられなくなるから、それだけは絶対に言えなかった。
コウに彼女が出来て、彼女の話をするたびに傷ついていたし、彼女の愚痴を聞くたびに期待している自分が嫌で仕方なかった。
二年間もずっと片想いしているだなんて自分でも驚いていた。
好きな人の傍にずっといられるのは友人の特権なのかも知れない。
部活を引退してからも、よく二人で会って話をしていた。
その時間がとても居心地が良かった。
そんなある日、コウと友達二人が自分の家に泊まりに来ることになった。
夜遅くまでゲームをして騒いで、翌日みんなが帰ったあと親に怒られてしまった。
でもコウの隣で寝れたことがとても幸せだった。
今度はコウと二人で泊まってみたいと思い、翌日誘ったら来てくれることになった。