こっくりさんなんて6

大家 2012-10-05投稿
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「はぁ……何だか凄くめんどくさいはなしになってしまった…」

ヒカリは自室の隅で丸まっていた。

そして、左腕に五つのあざがあるのを確認するとまたため息をついた。


私、本当にこっくりさん達に呪われたんだ…。これからどうしよう。

あの青年のこっくりは、自分のもとへ来たら手助けをするって言ってたけど………いまいち信用できないし…。




「あぁ!もう!悩んでも仕方ない!ごはんでも食べて早く寝よっと」



私はいい香りのただよう台所に向かった。
すると、そこにはいつもの様に食事の準備をしている母がいて、こちらを向いて微笑んだ。


「ヒカリ、グッドタイミグね。ちょうど夕飯ができたところなの」
出された皿の中をのぞきこむとビーフシチューが湯気をたてていた。


「ホント?!私考え方してたらお腹すいちゃって」

「考え方……何かあったの?」

「ん……大丈夫だから気にしないで」

「そう。ヒカリがそういうなら」

そんな会話をしながら、私はビーフシチューを口に運ぶ。

なんて…美味。



カリカリ

「あら猫かしら?」

母は音がしたベランダの窓へ向かう。

どうせ母の事だ。野良猫君にビーフシチューをおすそわけするに違いない。


そんな気持ちで母を端から見ていた。


すると、

「きゃああああっ!」

「お母さん!!どうしたの?!」



母のもとへ素早くかけよると、母はベランダでぐったりとしていた。

「お母さんっ!しかっり!!」


『無断だよ』

私は声の聞こえた、ベランダの上を見た。


そこには

『はじめまして。僕はこっくりさんの【氷雅ヒョウガ】、君を不幸にするためにやって来た……使者さ』

立派なこっくりさんがいたとさ。



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