ミサイル発射45分前…着々と準備が進む中、ジャガーは離れた所にある実験施設の入り口にいる警備員を全員を切り裂く
ジャガー「警報器はこれか…」
警報器のボタンをジャガーが自分で押し、中へ進む
「ビービービービービー」
実験施設全体の警報器が鳴り響く
タケ「な、何だ!」
世界政府の職員や能力協会の者達も慌ただしくなる
職員「敵襲だ!入り口は既に破られている!何としても食い止めるんだ!」
ユウがタケの肩をポンっと叩く
ユウ「俺達の仕事だ!」
二人は外に出て侵入者の所へ向かう
同時刻、世界政府でも敵襲の知らせが届いていた
キール「侵入者は一人だろ?その場の者達で対応出来るじゃろ」
実験施設の職員と電話で指示を出す
職員「し、しかし侵入者を調べました所、あのアレキサンドル・レオポルド・ジャガーです!」
キール・ロワイヤルの目付きが変わる
キール「対応が無理と判断した場合すぐに連絡しろ。応援部隊をすぐに向かわせる」
電話を切ると腕を組み考える
キール(ジャガー1人だけ?何かおかしい…)
実験施設では既にジャガーによって20から30人の職員や能力者が倒されていた
ジャガー「おいおい!早く止めねぇとミサイル発射出来ねぇぞ!」
次々来る者達を軽く弄ぶように倒して行く
同じ時間、世界政府の真上、遥か高い所に飛空挺が着いた
イザラ「奴らのレーダーに引っ掛かっても構わん!一気に降下しろ!」
飛空挺が降下を始める。雲を切り裂き、地上から目視出来るほど降下すると、1人の人物が世界政府の建物に降り立つ
「無事に到着、撃ち落とされる前に早く離脱しろ!」
しばらくすると飛空挺は再び浮き上がるが世界政府の総攻撃にあってしまう
イザラ「早くここから離脱しろ!墜ちてしまうぞ!」
攻撃を受け、ボロボロになりながらも離脱に成功する
飛空挺をの安全を確認すると世界政府の中に侵入する男はムカイだ
ムカイ「時間がない…早くしないと」
世界政府の中はパニック状態になっていた
「早く飛空挺を追うんだ!」
「侵入者を探せ!」
「ジャガーを止めろ!」
色んな指示が飛び、世界政府の人間、能力協会の人間が正しく冷静に活動出来ずにいた
キール「ジャガーは囮か…本当の目的は我々?」
実験施設に連絡する
キール「私の考えが正しければジャガーは囮じゃ。本当の目的は世界政府じゃろ、だからこれ以上相手にするのはよせ。被害が増えるだけじゃ」
そう言って電話を切ると立ち上がり待機してる職員に指示を出す
キール「実験施設に向かう応援部隊は侵入者の捜索に!私も出るぞ!」
世界政府の人間全員が侵入者ムカイの捜索に向かう
キール(私の命…政府のデータ…研究施設…どれだ…どれだ!)
高齢ながら軽やか足取りで、世界政府の中を捜索しながら考える
ムカイは既に地下の研究施設の前にいた