*聖凛学園4*

織姫 2012-11-08投稿
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雷…?

ヤバい、…手が熱い。
頭がジンジンす、る―――――…。

私は、何が起こったのか状態を理解せぬまま、意識が遠ざかっていくのを感じた。


花村月斗「お、おい!大丈夫か!?
ちょっ、花音!!手伝って!」

如月花音「ふぇ!?
そ、その子倒れちゃってるじゃない!
とりあえず保健室っ!!」

???「…待って。頭は揺らさない方がいい。」

花村月斗「…あ!桂木先輩!」

桂木陸(カツラギ リク)
[戦闘科3年 属性は炎 ペアは居ない]

桂木陸「如月は教室に戻って。花村はこの子を運ぶの手伝ってくれないか。」

花音&月斗「わ、わかりました!」



私(………あれ…私…?)

保健室特有の消毒液の匂いと、白い壁を見て自分が置かれている状況を理解した。

私(そっか…、私倒れちゃったんだ…。)

桂木陸「気分はどう?」

優しい低い声が左から聞こえた。

私「あ…運んでくださったんですよね?
ありがとうございます!
あの…あなたは…?」

桂木陸「俺?俺は桂木陸。
戦闘科3年だから、先輩…なのかな?」

私「じゃあ、桂木先輩って呼ばせて貰いますね。」

そんな他愛もない話をしていると保健室のドアが開いた。

花村月斗「うへぇ〜、先生どこにも居ませんよー…。疲れた…、
あ、目え覚めてる!!」

花村くんが先生を呼びに行ってくれたようだ。しかし、来て早々騒がしい。

私「…あ、花村くんも運んでくださったんですか?
ありがとうございました。」

お礼を言うと、花村くんは照れ臭そうに笑った。
ほう、なかなか可愛い顔をしている。←

花村月斗「そういえば…、まだ自己紹介してもらってない!」

霧沢魅雷<私>「あ……、確かにまだしてなかったですね………。
では…、私の名は霧沢魅雷(キリサワ ミライ)です。
魔術科か戦闘科かはまだ決めていません…
よろしくお願いします。」

自己紹介を終えると、桂木先輩がこう付け加えた。

桂木陸「…いや、決まったよ。
君は…魔術科に入った方が良い。」

霧沢魅雷<私>「え…?」

桂木陸「さっきの事、覚えてる?
君が覚醒した瞬間を―――――。」

その言葉を聞いたとき、あの時の事が頭をよぎった。
花村くんのくすぐりに腹が立って、思い切り叫んだ時に出た光…。



桂木陸「そう、君の魔属(魔法属性)は…、



雷だ―――――。」

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