「ミント!何してる!早くドアを開けろ!」
ミントの通報を聞き、世界政府の人間が大勢地下研究施設の前に集まっていた
ミント「すみませーん!訳あって今は開けられないんですー!」
地下研究施設は外からは入れず、中からしか開けれないようになっている。
ミント「さっきの人はどうやって入ったんだろ?」
ムカイの事を不思議に思っているとドアを叩く音が止み、貫禄のある声が聞こえてきた
キール「ミント君、ここを開けて貰えないだろうか…」
世界政府のトップ、キール・ロワイヤルの声にミントは固まる
ミント「すみません!室長に開けるなと言われてまして、たとえトップの方とはいえ開ける事は出来ません!」
キール「ハーデスを自由にし過ぎた私の責任だな…」
周りの人達に聞こえない程度声で呟くと、ドアの向こうにいるミントに話しかける
キール「ミント君、ドアから離れていなさい」
ミントの足音を確認するとキールがドアに手をかざした瞬間、衝撃でドアが吹っ飛んだ
ミント「!!!」
ドアから少し離れた所で、腰を落とし座り込みミントにキール・ロワイヤルが近づく
キール「大丈夫じゃな。ミント君、ハーデス室長は何処かな?」
殺意ある威圧感ではないが、圧倒的な威圧感にミントの体は震え、まともに話す声も難しくなっていた
ミント「し、室長は…」
一方、実験施設ではユウとタケがジャガーと戦っていた
タケ「ハァ…ハァ…強ぇ…」
ユウ「噂通りだな…息一つ乱れてない」
ジャガーは実験施設から徐々に離れながら戦っていた
ジャガー「てめぇの技…見た事あるなぁ…確か能力協会のカシスが使ってたような…」
ユウ「同じだよ!神速!」
高速でジャガーの目の前に移動する
ユウ「神撃・インパクト!」
最強の体術「神躯」それは神のように速く、神のような力、神のように硬く、神のように美しい。人間の潜在能力を極限にまで引き出した体術で、ユウは自分の能力と「神躯」を組み合わせた能力になっていた
ジャガー「うぉ!」
ガードしたものの、その威力に踏張る事を止め、素直に吹き飛ぶ
ユウ「わざと吹き飛んで威力を殺したか…」
ジャガーが起き上がると、目の前が白い閃光に包まれるとすぐに大爆発が起こった
ジャガー「げほ…げほ…やはり当たったらヤバイな」
ユウの後ろで手を突き出したタケがいた
タケ「俺だってアカシアっていう師匠がいるんだ!なめんなよ!」
ユウ「まともに当たったの初めて見たが…凄いな…」
二人共修行のおかげで凄まじくパワーアップしていたが、
ジャガー「クソガキが…調子に乗りやがって…」
その場の雰囲気が一気に変わる
ジャガー「もういい…ここにいる奴ら全員殺す!」