「なんなのよ!」
――私の声は虚しく空に響く。
憎いくらい青く、高く、清らかに澄んだ空に。
5時間前―――つまり7時頃なんだけど、日曜日だったし私は家にいた訳で。
ピンポーン ピンポーン
「は〜い、今出まーす」
ガチャッ
「おっす」
「あ、ぴっかじゃん。おはよーっv」
訪ねてきたのは、長谷川光(ハセガワ ヒカリ)。
通称 ぴっか。
私の幼馴染み…で好きな人だったりする。
「お前さぁ、いい加減"ぴっか"呼び止めろっつの。」
「いいじゃんっ!可愛いよ?(笑)」
「可愛いって言われて嬉しい高2男子がいるか!」
「やーん、怒ったー(笑)」
ふざけて殴るフリをする光に、私もふざけて返す。
あーなんて楽しいんだろ(笑)
愛してるよ、光。
「あ、そうそう用件なんだけど」
一通りふざけ終えた光がふと話を切り出した。
「あのー…」
「一緒に勉強したいんでしょ?」
何年一緒にいると思ってんの。
「お、流石!分かってる〜」
光が眩しくはにかんだ