余りの残酷な現実に
僕は
幸さんと由美子ちゃんの記憶を封印するしかなかったた
養護学校からの
転校先で起きた事件
僕は再転校先では
幸さんの
言いつけを守り
友達を作り
毎日楽しく生きていたが
いつも
幸さんと由美子ちゃんを見捨てたという罪悪感にさいなまされた…
当時小学四年生だった僕は高校三年生になった「ある日まで」由美子ちゃんの名前を口にすることはなかった
あれから30年
五年ぶりに
幸さんと由美子ちゃんの住んでいた
公団アパートの前に立った
憎悪と自己嫌悪に
心を支配される
忘れてはならない記憶
実家に戻り
自分の子供の頃の写真を何気なく整理していたら
僕と由美子ちゃんの写ったクラス写真が出てきた
僕は…
自分の記憶から
消し去った
幸さんと由美子ちゃんの事件を口にした高校三年生の「あの日」のことを思い出した
『続たまらんく哀しい』に続く