友美が寝ている場所へとむかった。
車内は明るい空気だった。友美がうちに来たがる理由のうちの一つに「笑いの絶えない家」があったから。重い雰囲気で部屋に入るのはやめようと親父が提案し、家族は頷いた。
病院に着き部屋に入ると、お袋が泣き崩れた。
「アホッ!泣きやめ!」
と親父は言うが明らかに親父も泣いてた。弟は目を閉じてた。
「友ちゃん?お母さんが来たよ?目ぇ開けてお話しよ?」
「友さんが好きなプーさん買ってきましたよ?めっちゃ可愛いでしょ?」
お袋と弟が交替で話し掛けるがやっぱり無反応だ。
「友美。肩こったよ。また揉んでくれ・・」
と親父が泣きながら呟いた
本当にうちの子みたいだ。
友美はみんなから愛されていた。それが本当に嬉しかった。
しばらくしてから友美の両親が来た。
うちのお袋と母さんが抱き合いながら泣いてる。
親父と父さんは何か話をしていた。俺と弟はタバコを吸いに部屋をでることにした。
「兄貴・・。」
「お前、安産のお守り買ってどないすんねん・・」
「えっ!?ほんま!?嘘やん!?」
「部屋に置いてきたで」
「やってもたぁ〜。あかんわぁ」
話を逸らすのに成功した