奇跡 21

じゅん  2005-12-19投稿
閲覧数[446] 良い投票[0] 悪い投票[0]

友美が寝ている場所へとむかった。
車内は明るい空気だった。友美がうちに来たがる理由のうちの一つに「笑いの絶えない家」があったから。重い雰囲気で部屋に入るのはやめようと親父が提案し、家族は頷いた。

病院に着き部屋に入ると、お袋が泣き崩れた。
「アホッ!泣きやめ!」
と親父は言うが明らかに親父も泣いてた。弟は目を閉じてた。

「友ちゃん?お母さんが来たよ?目ぇ開けてお話しよ?」

「友さんが好きなプーさん買ってきましたよ?めっちゃ可愛いでしょ?」

お袋と弟が交替で話し掛けるがやっぱり無反応だ。

「友美。肩こったよ。また揉んでくれ・・」
と親父が泣きながら呟いた

本当にうちの子みたいだ。
友美はみんなから愛されていた。それが本当に嬉しかった。

しばらくしてから友美の両親が来た。

うちのお袋と母さんが抱き合いながら泣いてる。
親父と父さんは何か話をしていた。俺と弟はタバコを吸いに部屋をでることにした。

「兄貴・・。」
「お前、安産のお守り買ってどないすんねん・・」
「えっ!?ほんま!?嘘やん!?」
「部屋に置いてきたで」
「やってもたぁ〜。あかんわぁ」

話を逸らすのに成功した



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 じゅん 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ