その日も、朝起きて、学校に行って、家に帰って宿題をし、電子レンジでチンしたご飯を食べ、お風呂に入る。そんな、いつもどおりの生活。
両親は共働きで、帰ってくるのは私が寝る頃。今日も、一人寂しく、ふとんにもぐった。
すぐにおそう睡魔。私はまぶたを閉じた―\r
いつもはメルヘンチックな夢を見るけど、今日は違った。どこまでも真っ暗な世界・・・私の足もとだけ弱弱しく、青白く光ってた。私は、血のように真っ赤な、体にぴったりとしたドレスを着ていた。
目の前が光に包まれる。光がやんだとき、そこにいるのは、全身黒づくめの青年だった―