シゲル・リーンがムカイの方へ走り出す
シゲル「疾風怒濤!」
シゲル・リーンの分身が一体現れ、ムカイを挟むと怒濤のラッシュで攻める
ムカイ「くっ!」
必死に耐えるしかないムカイに対し、とても老人とは思えない動きで攻めるシゲル・リーン
シゲル「さっきの威勢はどうしたんじゃ!」
攻め続けるシゲル・リーンのラッシュを受けつつ、反撃のチャンスを狙っていた
ムカイ「しつこいんだよ!」
シゲル・リーンの頭を掴む
シゲル「バカめ!そっちは分身じゃ!」
背を向けたムカイに飛び込む
ムカイ「だったら二人まとめて燃やし尽くしてやる!焔・黒皇欄!」
広範囲による大爆発にシゲル・リーンと分身が巻き込まれる
シゲル「ぬぅぉぉぉ!」
分身が消え、シゲル・リーン本体が吹っ飛ぶ
シゲル(なんて威力じゃ…これがリスクと魔痕の力か…)
立ち込める煙の中、ムカイがゆっくりシゲル・リーンの方へ歩み寄るが、ムカイの左目に薄らと魔痕が浮かび上がってるのをシゲル・リーンが気付く
シゲル(まずい!左目も魔痕が開眼しかけている!両目に魔痕が現れたら力はわしと同じか、もしくはそれ以上になるかもしれん…)
雷神の力が宿った右手を手刀の形にすると、光の剣が現れる
シゲル「紫電一閃!」
雷が横一閃にムカイを通りすぎ、約3秒後に膝から崩れ落ちる
ムカイ「がはぁ!…き、斬られたのか!?」
何をされたか理解出来ないが自分の体から血が出ているだけはわかった
シゲル「ふぅ…久しぶりに使ったせいか、切れ味が悪かったのぅ」
右手を払い、雷の剣を消すと、今度は左腕をぐるんぐるんと回す
シゲル「今度は風の刃で細切れになるがいい!」
横方向に巨大な竜巻をムカイに向かって放つ
シゲル「風声鶴唳!」
斬られたダメージが大きく、避ける事が出来ないムカイはそのまま竜巻の中で叫ぶ
ムカイ「ああああああ!」
しばらくして竜巻が消えた後には、黒い炎で守っていたおかげで姿形は保っているが、衣服はビリビリに破れ、上半身裸だが、全身血まみれでそのまま倒れこむ
シゲル「終わったの…普通の人間なら骨も残らぬというのに何という奴じゃ」
倒れたムカイの体に冷たい雨が降り注ぐ。まるで血で汚れた体を洗い流すように…