椎歩の恋愛事情。1話。

遥-Haruka- 2013-07-15投稿
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今日人生の中で『最も』と言っていいくらいの大事件が起きた。

「…死にたい」
「それくらいで逝くな」
「…はい…。」

キツメの香水の臭い。
すこし鼻につくタバコの臭い。
広い肩幅。
ほどよい筋肉のついた骨ばった肩。
通った鼻筋。

よく覚えている。
「椎歩も悪くなくはないんだよ?いっつも下向いてんだから」
「はい…」

今日、学校1のモテないイケメン、倉津刹那とぶつかったあたし。


あ。

モテないんじゃない。
誰も近寄らないんだった。

冷たい目線向けられて終わったけどね。

黙ってれば格好いい
なんて言う変な誉め文句があるけど、倉津刹那にはそんな言葉似合わない。

オーラ、だよね。

触れたら殺す 的なあの視線。

ありえないし。

ってか…
なんだあの偉そうな態度は。
横柄なあの態度は。


疲れました。
数秒であたしの世界は終わりました。

あたし、何かした?

しかもしかもぶつかった瞬間、向こうが聞こえるか聞こえないか位の声で




【死ね】



なんてとんでもない暴言をはいてくれたせいで、メンタルの弱い桐谷椎歩は死にそうです。


まぁ、その後にとてつもない迫力を持った舌打ちを噛まされたわけで。

今日の事のせいで、でなぜか浮いているあたしと、一緒に浮いてくれている親友の桜井実。


近況報告、呆気なく終了。

どうしよう。
2度と会わない事を願います…



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