頭から大量の血が出て、倒れているシゲが痛がる様子もなく普通に立ち上がる
シゲ「ふぅ…」
実況アナ「頭から血が出ているのに平然としている!?ダメージを受けてないのか!」
ワイザー「何だコイツ…気持ち悪りぃ奴だな!」
起き上がったシゲの顔をおもいっきり殴り、吹っ飛ばす
シゲ「もうちょっと…」
すぐ起き上がり、今度は両手に鎖を持って、鞭のようにしならせてワイザーに攻撃する
ワイザー「クソッ!」
体に鞭のようにしなった鎖が当たり、血が流れる
シゲ「よし…」
ワイザーの血が着いた鎖を自分の元へ戻し、自分の血が着いた指でワイザーの血をなぞり、その指を舐める
シゲ「契約完了…」
するとシゲの体に巻き付いた鎖が外れ、突き刺さっていた巨大な剣が抜けて細く青白い右手一本で持つ
タケ「スゲェ!あんな巨大な剣を片手で持ってやがる!それにこの圧倒的なオーラ」
シゲ「聖なる審判を…」
高く飛び上がり、巨大な剣を振り下ろす
ワイザー「うぉ!」
振り下ろされた剣は地面を砕き、会場の観客席まで剣撃が届いていた
実況アナ「雰囲気が変わったとたんに凄いパワーを発揮し、会場を斬ってしまいました!」
タケ「スゲェ威力だな…」
呆気に取られるタケに対し、少々渋い表情のユウ
ユウ(威力は申し分ないが、スピードが無さすぎる。あれじゃ当たらないぞ…どうするシゲ!)
するとワイザーが右手に黒い手袋をはめる
ワイザー「トロ過ぎなんだよ!」
シゲの元へ駆け出し、黒い手袋を付けた右手でシゲの顎や腹にアッパーを連続で繰り出す
ワイザー「オラオラオラオラオラオラオラ!!」
凄いラッシュの中、爆発も交えながら攻撃をし続け、シゲが煙に包まれる
ワイザー「ハァ…ハァ…どうだ…俺様のクラッカーマシンガンパンチは…」
実況アナ「出ましたぁ!ワイザーのクラッカーマシンガンパンチ!黒い手袋をはめた右手は手榴弾並みの威力の高速パンチ!これを食らったら一溜まりもないぞ!」
煙が自然と消え失せていき、シゲの姿がはっきり見えた
ワイザー「なっ…なぜだ!」
打撃と爆発を大量に受け、外傷はあるもののシゲの表情は至って普通だった
タケ「ダメージを受けてないのか?どうなってんだシゲの能力…」
左手に持っていた鎖をワイザーに投げつけて体に巻き付く
ワイザー「しまった!」
ワイザーの動きを止め、右手に持った巨大な剣を振り上げる
シゲ「残り15秒…」
そう呟き、振り上げた巨大な剣をワイザーに向かって振り下ろす
ワイザー「ま、待て!参った!参ったからやめろぉぉぉ!」
巨大な剣はワイザーのすぐ隣に振り下ろされた
実況アナ「ワイザー選手が負けを認めた為、この試合はチーム能力協会の勝利だ!」
歓声の中シゲはワイザーに近づき、自分の血が着いた手でワイザーに触る
シゲ「契約解除…」
すると巨大な剣や鎖を消え、シゲの傷も消えて何もなかったかのように舞台を降りる