試合後の夜、能力協会大阪支部でユウ、タケ、シゲの三人が話をしていた
タケ「凄いじゃねーかお前の能力!完全無敵だな!」
シゲの肩をバンバン叩き、試合の勝利を喜ぶ
ユウ「体は大丈夫なのか?あれだけ攻撃を受けて」
心配そうに見るユウ
シゲ「大丈夫…無傷だから…」
ユウは安堵の表情を見せたが、聞きたい事が沢山あった
ユウ「お前の能力について教えてくれないか?もし言いづらいなら別にいいが」
するとシゲが小さい声で話し始めた
シゲ「僕の能力は「滅罪」見ての通り、ただ発動しただけじゃ弱いままだけど、相手と契約を交わすと極滅モードになってあの感じになるんだ…」
ユウ「リスクとは違い、その場その場で契約を結んで戦うスタイルか…でも見た感じ契約条件がまぁまぁ難しいなぁ」
タケ「まぁでも契約してしまえば凄いパワーだし、もしかしてパワーなら五人の中で一番じゃねーか?」
またシゲの肩をバンバンと叩き、痛がるシゲ
ユウ「あと、ダメージの事だ。その極滅モードの時になぜダメージが通ってなかったんだ?」
少し間を置いて喋り出す
シゲ「実は極滅モードは強力が故に1分しか持たないんだ」
タケ「マジか!」
ユウ「契約して1分間の間に契約解除をしないといけない訳か…」
ふとタケが一つ疑問に思い、シゲに聞く
タケ「1分間の間に契約解除出来なかった場合どうなるんだ?」
また少し間を置いて喋り出す
シゲ「1分間の間に受けたダメージの二倍受ける事になる…」
部屋に戻ったシゲは明日に備え、早々に寝ようと思っていた時、シゲの携帯が鳴る
シゲ「もしもし…」
???「少々喋り過ぎですよ」
シゲ「申し訳ありません…」
???「今回の事は特別ですが、貴方の力を無駄に使わないようにして下さいね」
シゲ「気を付けます…」
そして闘技演武は順調に進み、能力協会チームと恐神チームは準決勝まで勝ち進む
ジャガー「また不戦勝かよ!」
ホテルの一室で苛立ちを吐き捨てるジャガーに対し、静かに紅茶を飲むハーデス
ハーデス「ラッキーじゃないですか…もう次は決勝ですヨ」
優雅な朝食を楽しむハーデス
ジャガー「ふざけるな!こっちは溜まりに溜まってるのによ!」
部屋にはジャガーとハーデスしかいない。恐神チームのリーダーの貴婦人が微笑んでいるかのような仮面を付けた人物がいない
ジャガー「で?アイツはまだ帰ってこないのか?」
ハーデス「さぁ?交渉に手間取ってるのかもしれないですね…とりあえず今日はテレビで能力協会チームの準決勝を見ませんカ?」
そして能力協会チームの準決勝が始まる