真ん中に
「淳君。お誕生日おめでとう」
とデコレーションされたチョコがあった。
友美の母さんは本当に優しい人だ。
俺はまた涙を拭いた。
友美に話し掛けたり、テレビをみたりしてた。
その間ずっと手を握ってた
チャラ〜チャッチャラ〜チャッチャラ〜チャッチャッチャッチャラ〜
とHO○ EVERが流れた。
俺の携帯じゃない。慌てて音を探したら、友美の枕元に友美の携帯があった。
日付をみたら4日になっていた。
あっ・・誕生日迎えちゃった。
携帯を手に取ったら後ろにまたメモがあった。
「真ん中の引き出し」
空けたら黒のマフラーと手紙があった。
「お誕生日おめでとう。このマフラーは友美が10月から編んでたの。不器用だから時間かかってました。良かったら使ってくださいね。母より」
読みおわってから友美にキスをした。
マフラーをしながら何回もキスをした。
こんなに暖かい気持ちになれたのも友美という存在のおかげだ。
俺は本当に感謝した。
ずっと手を握り締めた。看護婦が巡回に来た時トイレに行った時以外、俺と友美が離れる事はなかった。
夜よ明けないで。このままずっと2人でいたい・・