瑠「……ここは、どこ?………あっ、さっきいきなり扉に吸い込まれたんだっけ?」
凜「おい、そこの女、石、返して。」
瑠「…っえ?うわっ!!あっ、はい!」
びっくりした。誰もいないと思ったのに… ……後ろに、いた。
さっきの少年が…。
少年は、その青い石を胸元にしまっている。
凜「…で?あんた、誰?……人間界の人?」
瑠「……人間界?あなたは人間じゃないんですか?」
凜「…人間だけど、ここは人間界じゃない」
瑠「じゃあ、ここは何処なんですか?」
凜「もう一つの人間界かな?この世界には、俺を含む七人の王子と呼ばれるのがいて、王子を中心に成り立っているんだ。それで、この世界には役割があって、毎日のように、天界と魔界が対立していて、戦力を上げるために、人間界から人をさらっていくんだ。それを阻止するのが役割ってかんじだな。」
瑠「……なんだか、そんなことがあるなんて…、いきなり言われても、現実離れしてるってゆうか、まだ、信じれません。」
凜「そうか、まぁ、別に信じてって言ってないけど。」
瑠「あの、わたし、帰りたいんですけど。」
凜「…帰る?……どこに?」
瑠「人間界にですよ!」
凜「……はっ?無理、帰れない。」
瑠「えっ?なんで帰れないんですか?あなたさっき人間界にいたじゃないですか!」
凜「…お前、馬鹿?さっきの説明聞いてた?」
瑠「はっ?」
凜「俺は、人間界を助けにいってたの」
瑠「あっ、そっか。そうでしたね。じゃあ
もう、帰れ、な、いんでずね…。」
悲しくて、泣いてしまった。
凜「……っ!!っあーもう、悪かった。
俺が、人間界で石落としたからいけなかった。俺のせいだ。」
瑠「…そうでずよ−。貴方のせいでず。」
凜「……じゃあ、俺達の世界で住め。
お前は、石がないから人間界に帰れない。
そのかわり、お前は俺が、責任持って守るから。」
瑠「……住むんですか?…守るってどうやって?」
凜「お前を、この世界の姫として。」
瑠「………姫?」
そう、確かに言った少年の瞳はとても綺麗で、今にも、吸い込まれそうでした。