七人の王子と青い石2

瑠嘉 2013-08-16投稿
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瑠「……ここは、どこ?………あっ、さっきいきなり扉に吸い込まれたんだっけ?」

凜「おい、そこの女、石、返して。」
瑠「…っえ?うわっ!!あっ、はい!」

びっくりした。誰もいないと思ったのに… ……後ろに、いた。
さっきの少年が…。
少年は、その青い石を胸元にしまっている。
凜「…で?あんた、誰?……人間界の人?」
瑠「……人間界?あなたは人間じゃないんですか?」

凜「…人間だけど、ここは人間界じゃない」
瑠「じゃあ、ここは何処なんですか?」

凜「もう一つの人間界かな?この世界には、俺を含む七人の王子と呼ばれるのがいて、王子を中心に成り立っているんだ。それで、この世界には役割があって、毎日のように、天界と魔界が対立していて、戦力を上げるために、人間界から人をさらっていくんだ。それを阻止するのが役割ってかんじだな。」

瑠「……なんだか、そんなことがあるなんて…、いきなり言われても、現実離れしてるってゆうか、まだ、信じれません。」

凜「そうか、まぁ、別に信じてって言ってないけど。」

瑠「あの、わたし、帰りたいんですけど。」
凜「…帰る?……どこに?」

瑠「人間界にですよ!」

凜「……はっ?無理、帰れない。」

瑠「えっ?なんで帰れないんですか?あなたさっき人間界にいたじゃないですか!」

凜「…お前、馬鹿?さっきの説明聞いてた?」
瑠「はっ?」

凜「俺は、人間界を助けにいってたの」

瑠「あっ、そっか。そうでしたね。じゃあ
もう、帰れ、な、いんでずね…。」

悲しくて、泣いてしまった。

凜「……っ!!っあーもう、悪かった。
俺が、人間界で石落としたからいけなかった。俺のせいだ。」

瑠「…そうでずよ−。貴方のせいでず。」

凜「……じゃあ、俺達の世界で住め。
お前は、石がないから人間界に帰れない。
そのかわり、お前は俺が、責任持って守るから。」

瑠「……住むんですか?…守るってどうやって?」

凜「お前を、この世界の姫として。」

瑠「………姫?」

そう、確かに言った少年の瞳はとても綺麗で、今にも、吸い込まれそうでした。



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