七人の王子と青い石3

瑠嘉 2013-08-17投稿
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凜「…おい。」

しばらく凜に見とれていた。

凜「っおい!聞いてんのか!」

瑠「…はっ!はい?」

びっくりして大きな声を出してしまった。

凜「っ!うっせーなー。………凜だ。」

瑠「へっ?」

凜「…俺の名前。」

瑠「あっ、私は瑠嘉です。」

凜「…っ!……あっそ。…別に聞いてないし。」

瑠「でも、これからお世話になるので、知ってもらったほうがいいと思って。
あっ!それと、瑠嘉って呼んでください。」

凜「…じゃあ、行くぞ。………瑠嘉。」

瑠「はい。」

何故か凜が、いきなり眼を合わしてくれなくなった。

瑠「…どうしたんですか?」

凜「…はっ?なっ、何でもねーし。………お前も、呼んでいーから。…凜って。」

瑠「…?はい。そうします。」

凜「…あと、敬語使わなくていいから。」

瑠「…うん。分かった。」

そう言われて、なんだか嬉しくて、凜に笑いかけた。

凜「っ!?…っこ、こっち見んなっ!」

瑠「えっ?なんで、酷い!」

いきなり見るなと言われて少しショックだった。

凜「…おっ、お前さぁ、他のやつにはさっきみたいな顔、すんじゃねーぞ。」

瑠「…他のやつって?」

凜「…俺以外の王子。」

瑠「なんで?」

凜「…なんでって、…キモイから。」

瑠「えっ!!嘘!今まで何回もしてた。どうしよー。」

凜「……俺は、そんな顔好きだから、していいけど。」

瑠「…えっ?そうなの?変わってるね。」

蓮「本当は、俺以外にその可愛い笑顔、見せたくないって、思ってたんだろ?」

凜「はっ!?っな!蓮!なんでいんだよ。」
瑠「えっ?…誰?」

蓮は、木の上から飛んできた。

蓮「…なんで?凜が帰って来ると思ったから、迎えにきた。嬉しい?」

凜「!…はっ?そんな訳ねーじゃん。」

蓮「初めまして、蓮だよ。君は?」

瑠「瑠嘉です。よろしくお願いします。」

蓮「うん。よろしく。」

凜「って、聞けよ!」

蓮「あれ?まだ居たの?聞いてたよ、嬉しいんでしょ?」

凜「なっ!」

蓮「凜は照れ屋さんだから。瑠嘉ちゃんの笑顔、可愛いって言えないだけだから。」

瑠「えっ?」

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