Episode.1
―白い光の中
神々しく
やわらかく
…温かい
その光に包まれて
僕は目を閉じた
ゆっくりと
(…あぁ)
身を任せる
(僕は死んだのか…)
運命を受け入れようとした
その時
「……るぅ……」
どこからか聞こえる
啜り泣く声
「すぐ、る………っ」
僕の名前を呼ぶのは誰?
「優の…ばか…」
どうして泣くの?
「お願い………神様」
僕はまだ、ここにいるよ
「もう一度
優に会わせて…」
ゆっくりと
(ち…………な…)
僕は目を開けた
(…千奈)