舞台から運ばれるシゲを心配そうに見守るユウ
実況アナ「ハーデス選手がバトンタッチしましたので、事実上大将戦です!」
歓声が最高潮に盛り上がる
ユウ「そろそろその不気味な仮面を外したらどうだ…ムカイ」
ゆっくりと仮面を外すと懐かしい顔が見えたのだが、一ヶ所だけ違う所があった
ユウ(クマ?それとも化粧か?)
ムカイの左目から頬まで黒い線があった
実況アナ「やはり生きていました!あのシゲル・リーンを倒したとされるザザ・ムカイ・ブラックだ!」
静まる観客、歓喜する観客、様々なリアクションが会場に起こる
ユウ「世の中はお前を世界を救う神と思う人、世界を滅ぼす悪魔と思う人、この2つに別れる。俺は…俺達能力協会はお前を世界を滅ぼす悪魔と思い、お前を止める!」
無言で構え、戦闘態勢に入る
ムカイ「…始めるぞ」
ムカイの右手に黒い炎を出す
ユウ「もう俺達の声は届かないか…だが止めてみせる!神速!」
高速移動でムカイの背後に移動したがムカイに顔面を掴まれ、地面に叩きつけられる
ユウ「がぁっ!!!」
一瞬何が起こったのかわからず静まる会場
実況アナ「い…い…一撃だぁー!何とあのブレイブ・ユウ・ホワイトを一撃で倒したぁー!」
立ち去ろうとするムカイだったが、ユウが既に立ち上がっていた
ムカイ「もう終わりだ…」
そう言いながら再び立ち去ろうとする
ユウ「まだだ!…まだ負けてない!」
右手に力を溜め、ムカイに向かって飛び込む
ユウ「神撃・インパ…」
飛び込んだ先に見えたのは黒い炎だった
ムカイ「焔・黒嫣砲…」
黒い炎に包まれ、観客を守る見えない壁へと吹き飛ばされる
実況アナ「圧倒的ー!!!何と言う強さでしょうか!全く手も足も出ない!」
ムカイ「まだ立つか…」
そこにはしっかり立つユウの姿があった
ユウ「ハァ…ハァ…予想以上だ…強すぎる。普通にやっても勝ち目がない…やっぱり奥義を使うしかない!」
胸に手を当て、深呼吸をすると、凄まじいオーラがユウから溢れ出てくる
ユウ「神体配授!」
ムカイ「…」
ユウの極限の反撃が始まる