絆 〜3話〜

yui 2013-12-21投稿
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「…苗!…紗苗!!…紗苗(サナエ)華憐!!!」
「ん…?」

…あ…やってしまった…。

「オイオイオイオイ!!何オレ様の授業でぼんやり外眺めちゃってんの!?何分かんのコレ!?オレ様の説明無しで分かんのコレ!?解いてみ!?コレ解いてみ!?」
「ハァ…」

面倒くせーな。こんなの簡単じゃん。

『カカカッバンッッ!!!』
「はい、書いてやったよ。」
「う…正解だ……」

フンッ!余裕だし。

…別にお前の授業が暇だったから外を眺めてたわけじゃない。
…ただ……


〜放課後〜
私はただなんとなく屋上に行ってみた。…そしたら

「…あ…華憐さん…」
「…あ…咲衣…」

ばったり会ってしまった…。


「あのさ…あれから大丈夫?…その…いじめられたりとかされてない…?」
「…あ、はい。大丈夫です!あの…華憐さんが助けてくれたので…」

そうか…大丈夫だったのか……良かった………

「あの…ありがとうございました。あの時…助けてくれて…」
「別に…咲衣の為に助けたわけじゃない。」
「それでも嬉しいんです!…あの…名前教えてください。」
「?知ってんじゃん。」
「きちんと華憐さんの口から聞きたいんです。」

そんなもんなのかな?…まぁ良いけど…

「まぁあの…紗苗 華憐だよ。紗苗。」
「私はですね「聞いたよ。笛草 咲衣だろう?」はい!そうです!覚えてくれたんですか?嬉しいです!!」
「これで華憐さんと私は心友ですね!」

いちいち騒がしいヤツ…

「フフッ…心友…ねェ…」

…まぁ良いけどさ。

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