奥田民生のニューアルバムはむちゃくちゃいい。繰り返し繰り返し聴いてる。聴けば聴くほどに味が出る。スルメのようなミュージックだ。
なぜオレはアルバイトを繰り返し繰り返しやってるのか。なぜオレは小説を繰り返し繰り返し書いてるのか読んでるのか。繰り返し繰り返し飽きもせず。
基本的に心地いいからだろうな。苦しかったら、とっくに辞めてると思う。
そりゃ苦しい局面はある。アルバイトにも小説にも。辞めたいと思う時もある。
しかし、ベーシックが楽しいので続くのであろう。ベーシックが苦痛だったら続かない。
「アルバイトはいつ脱出するんだい?」
「脱出しないよ。今の仕事が好きなんだ」
「小説家になるのを諦めたのかい?」
「諦めてないよ。プロ作家をやりながらアルバイトをするのを目指してるのさ」
「大変だねえ」
そりゃ死にたくなる時もたまにある。アルバイトはあまりに低賃金重労働だ。
しかし、お客様の笑顔や、小説への夢がある限り、やっていけるだろう。
「がんばれよ」
「ああ。お前もな」
日が昇り、日が沈む。繰り返し繰り返し。
その積み重ね。