約束が守られなくても…

刹那 2014-02-01投稿
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「治ったら、遊園地デート行こうな!」
そう言った拓海(たくみ)は、約束を守れなかった…。


拓海は病気で死んだ。彼が死んでから二年がたつ。未だに彼を忘れる事はできなかった。そんな中、拓海の弟の翔(かける)に告白された。当然ふった。だけど、しつこくてしつこくて…しょうがなく付き合っていた。
でも、しばらくすると翔に会うのが楽しみになっていった。そんな自分が怖かった。いつしか、翔と会うのが嫌になってきた。私は拓海が好きなのに、翔の事ばかり考えてしまう。もう、我慢できなくて翔に別れを告げた。
翔はなにも言わなかった。

一年くらいして、街中で偶然翔がいた。その瞬間、体が勝手に動いた。気付くと、翔に抱きついていたのだ。そして、口も勝手に動く。「ずっと、忘れられなかったの。拓海の事が好きって思ってても、翔の事しか考えられなかった。ずっと、ごめんなさい。」そう言って、その場を去ろうとした時。私の唇に翔の唇が触れた。「俺も、ずっと忘れらんなかった。」そう言って抱き締めた。そして、耳元で「今度、遊園地デート行こう。」そう言われた。私は嬉しすぎて、泣きながらうなずいた。



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