嗚呼、嗚呼。

ごはんライス 2014-02-12投稿
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 ある日、松浦たけしは困っていた。女にふられたのである。プライドがズタズタに引き裂かれていた。
「もう死んでしまおうかな」
 踏切の前に立つ。電車に飛び込もうとしたが、腹が鳴った。
「ラーメンを食ってから死のう」
 まったくいいかげんなものである。しかしまあ死ぬよりはいいか。
 ラーメン屋の前に列ができていた。人気店なのだ。
 たけしは並ぶのがめんどくさくて、ラーメンはあきらめた。
「なに食べようかなあ」
 たけしは牛丼を食べたあと、部屋に戻り、小説を書いた。ふられた悲しみを文学に昇華した。
「すらすら書ける。ふられたのは悲しいけど、文学になるなら大したもんだ」
 たけしは20枚書いて寝た。
 夢の中に、好きな女の子が出てきた。


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