「そこから降りなさい!!」
私は皆を見る。
「あれ見て〜!!」
「わ〜っ!初めて見た!」
皆は私を見る。
『カッッ』
「私は今、此処から飛び降りる!!コレは目立ちたいからではなく、本気だ!」
私は、死ぬ。
「何を言っている!馬鹿な真似をするな!!」
「私は別にこの世界が嫌になったからとか、生きていく意味が分からなくなったからとか、そんな馬鹿みたいな意味で死ぬわけじゃない!!!」
ただ
私は
「この世界を変えたいだけだ!!」
見ているヤツ等が頭に?マークをつける。
それもそうだろう。
自分でもなんて馬鹿な事言ったんだろう、と思う。
けど
コレは私の本心。
変えたいんだ
いじめの無い世界に
「私はいじめられている。今も。けれど、そんなのはどうでも良かったんだ。私は
いじめているヤツ等にそれはどんなに重い罪かを知ってほしいだけだ!」
『ブォォォオオオオ』
「今此処は〇〇病院です!此処で自殺をしようとしてる女性がいます!!彼女は今入院中で……」
「ッッ!!華憐さん!!?」
「今此処に居る人全員、いじめを見た事はあるだろう?その時、お前等はどうした?」
「………………」
「……見てみぬフリをしただろう。
どうか、いじめられてる人に声をかけてほしい。
声をかけてくれるだけで、どんなに救われるか、
声をかけてくれるだけで、どんなに幸せか……」
『華憐さん!』
目頭が熱くなる
手に力がはいる
「自分に見方が居る、そう思うだけで、生きていこう、そう思うんだ。」
「いじめているヤツ等は、悪気があってしているんじゃ無いと思うんだ。ただ、自分を自分である為にいじめているんだと私は思う。…そう信じたい。」
『……華…憐……さん…』
「だけど!人を傷つけるのは許されない事なんだよ!!どうせ死なない、そう思っているだろう!!んなこたぁねぇ!!実際死んでんだよ!!!」
人の命を
アイツ等は馬鹿にしているんだ
「許さない。許したくない!
けど、アイツ等も大切な命を持っているから…
私が死ぬ事で命の大切さを知ってほしい!!!」
死ぬのは私だけで十分だ
「咲衣………見ているか?」
頬に涙が流れる
「ごめん…こんな事して
ごめん
信じられなくて…」
悔しい
最後まで信じられなかった事が
「でも、嬉しかったよ。咲衣と心友になれて……ありがとう!」
手がびしょびしょだ
怖い
「死ぬのが怖ェよ…咲衣……」
「!!!なら止めなさい!!貴女が死ぬ事はないだろう!!」
けど
咲衣の為なら
「私は死ぬ!!怖いなんて言ってられるか!!!」
『痛いッッ!!やめて!!』
「もう
私の心友をいじめさせるかァ!!!!!」