「華憐さん!お願い!」
「嫌。」
即答。素晴らしい速さだ、私。
『スタスタ』
さぁ歩け、私。
同情なんていらないのだ
『ガシッッ』
ぇ…
「そこをどうにかさ〜!お願いだよ、私だってしたくてしてるんじゃないんだよ…!!!……生徒会長が………!このとーりだからさ……!!」
そういって頭を下げる誰かさん
しかーし、そんなもんに負けるほど私は馬鹿じゃない!!
「嫌なもんは嫌なんだよ!!ぜってーヤd「いいですよ!!」え?」
は…?咲衣…?
今なんて?
ぇ?
「ハァァァァァアアア!!!?」
「イヤッタァァアアア!!!!」
さて、なぜこうなっているか説明しよう。
あれは、一週間前…
〜一週間前〜
「華憐さん!」
「………ん……何?」
私の眠りを妨げたのはすっっごい笑顔の
咲衣だった。
「ん……何?じゃないですよ!!もうすぐなんですよ!」
は…?もうすぐ?
「何が?」
「ぇ…ハハッ冗談デスよね?まさかあの華憐さんがもうすぐのアレを知らないわけ「いいから教えろ。」ぇえ!!?」
な……何だよ。
いきなりそんな大声出すなよ。
「文化祭ですよ!ぶ・ん・か・さ・い!忘れてたんですか!!?」
「ば…馬鹿いうな…よ…、忘れてたなんて…事…あるはずないだろ…?わざとだよ…わざと。」
忘れてた……
え?つかそんなもんあったっけ?
あっれー、おかしいぞ、私。
記憶に無い。
「私、去年ずっと楽しみにしてた文化祭、風邪で参加出来なかったんですよ〜!だから今年は絶対参加してやるって思ってたんです!」
ぁ…
「私も風邪ひいてたかも……」
「えっ!!華憐さんもですか!?」
おぉお…
結構小さい声で言ったのに…
よし、咲衣は地獄耳と覚えておこう。
「じゃあ二人とも初めてですね!」
「ん…そうだn『ブブッあ…あ〜!聞こえますか〜!』この声…」
「そうですね…」
「「アイツだ…/あの人です…」」
『あ…あ〜!…ねぇコレ放送されてんの?え?何だって?え!!?されてんの!?何で言わなかったのさ〜!え?何だって?え?言った?マジで!!?……ゴメン。え…早く言えって?分かったよ〜!言う言う!えーっと………何だっけ?ブツッッ』
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
何が言いたかったんだよーーーー!!!!!
え?何アイツ?
マジで何言いたかったの?
つか放送されてないと思ってたの?
んじゃ何であ…あ〜とか言ったんだよ!!
アレだろ、お前ただあ…あ〜って言いたかった人だろ!!?
居るよね〜クラスに一人は!
つかどんだけえ?って聞き返してんだよ!
耳鼻科行けよ!!耳鼻科!!
『ブツッえ〜、もうすぐ文化祭ですね〜。…っと……皆さんも楽しみにしているでしょう〜。えーっと…何処まで読んだっけ?ブツッッ』
「……………」
「……………」
「……棒読みでしたね…」
「……しかも読めてなかったな…」
『ブツッッえー代わりに読みます。もうすぐ文化祭ですね。皆さんも楽しみにしているでしょう。皆さんの為に私、生徒会長は素晴らしい事を考えました。名付けて、「華憐ちゃん&咲衣ちゃんのキャピキャピライブ〜」です。では、お楽しみに。ブツッッ』
「………ハ…」
「………エ…」
「ハァァァァァアアアア!!?」
「エェェェェェエエエエ!!?」