空手道 佐山塾 最終話後編

ハバネロベッパー 2014-03-23投稿
閲覧数[680] 良い投票[0] 悪い投票[0]

カメラマンが急ぎ兵士にカメラを向けると、気付いたのか兵士はクルリと背を向けて山の中へと消えた…が…一瞬アップになった黒いサングラスを掛けた横顔はアメリカ人ではなく東洋系だった。

そして、その横顔は紛れもないK先輩だった。

その後ろ姿を見て俺は確信した。

先輩…肉体労働って…

シールズ隊員だったのか…

世界最強と言われる特殊部隊シールズ

先輩のあの身体 あの瞳
確かにただものではない雰囲気だった…
そういえば先輩、あの喫茶店でこんな話をしていた。

きのう日本に着いてね、友人達と久しぶりに居酒屋で飲んだんだけど、隣の席に、サバゲって言うのかな?ミリタリーマニアみたいな集団が宴会してたんだ。
漏れ聞こえてくる話がね、みんな一流の軍事アナリスト気取りで話してるんだよ。
海兵隊がとか特殊部隊の作戦がとかね。
アメリカにいるとそれこそ現役退役含め兵隊だらけなんだよ。

もしあんな宴会アメリカでしてたら笑い物になるね…でも、日本は平和でいいね…ほんとに

そうか…先輩は正真正銘の本物だったのか…それもプロ中のプロか…

言う者は知らず知る者は言わず…か

師範や師範代が侮辱した男は、師範や師範代の足元にも及ばない人間になっていたんだな…

俺は何だかとてつもなく幸せな気分でその夜は酔いつぶれた。


終わり



追記

ここまでお読み戴きありがとう御座いました。
コメントまで戴きまして感謝申し上げます。
ご質問も戴きましたので、あとがきとして次回まとめさせて戴きます。

よろしくお願い致します。

ハバネロベッパー



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「ハバネロベッパー」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]
ネ申盛れるカラコン
激安1日98円


▲ページトップ