朝がくるたび
ひとつ
近づく
夜になるたび
ひとつ
近づく
朝
相変わらずの傍ら
届けられるため息とともに
夜
相変わらずの恐怖
届けられたうたとともに
何かを埋めねば
貪る言葉
きっともう見ている
この夜の果て
あとは
ひとつだけ
明日をも知れぬ
ひとつだけ