ドナー(仮題名)3

りょうな 2014-04-10投稿
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3ヶ月後やっと愛莉は退院が決まった
ベッドの上の生活だったから歩く練習とかをしてやっと決まった退院だった
退院前診察を受ける愛莉

『しばらくは自宅から出ないでくださいね。許可が出てから外出を
あと生物を食べないようにしてくださいね。心臓はすごい本当によい状態ですよ』
『先生。あのぉ』
『はい』
『私のドナーの方を教えください。名前は言えないのはわかってます…確かドナーのご遺族の方に一度だけお手紙がかけると聞きました。ぜひ書きたいのですが』
『お前!急に何をいいだすんだ。何にも言わなかったじゃねーか!』
急にあわてて出てくる男
無視をして医者をみつめる愛莉
『ドナーの方は、東京都内に住んでいた会社員の24歳の男性ですね。ドナー承諾のサインと確認はお姉さんが書いたそうです。』
『そうですか…』
『手紙が書けたら私に渡してください。ネットワークに連絡してご遺族にお渡しします』
『ありがとうございます』
診察室を出ると
『マジで手紙書くの?やめようや』
『ダメです!きちんと感謝の気持ち伝えたいです。こんなに健康になったんですよ。あなたが生きていることを伝えたいし』
『…』
愛莉は便箋を出して手紙をかきはじめた…しかし!
むちゃくちゃ汚い文字
しかもまっすぐに書けないらしい
『げっ!ガキより汚い文字。しかも誤字脱字だらけ、はぁ…読めねぇ。感動もなんにもないな』
『国語は、Cでした(汗)』
『仕方ないなぁ…俺が手伝ってやるよ。お前が書きたいこと言えや』
『あ…でも』
『早く』
ボールペンの持ち方が変わる

私は長年心臓病で苦しんでいました。移植しか生きる道はない、余命2ヶ月と宣言されていました
(中略)
…弟さんのぶんまできちんと生きます
弟さんと一緒に生きていきます
本当に、本当にありがとうございました

愛莉

書き終わったあと急に涙が溢れてきた
愛莉に反して?の涙
(私が泣いているんじゃない…この人が泣いているんだ…えっ?)
急に目の前に見たことある青年が現れた
しかも2人
…人はこの男、幽霊さん
もう一人は、この男に見ろ!と表紙だけみた男の人

『そんなに頭痛いなら、きちんと医者に行けよ』
この男より低いがやせ型の色黒の男にキツメに言われている
『大丈夫だよ!向こうにいけよ!取材なんだろ!』
布団をかぶる男

『何これ…』
『うわっ!うわっ!』
あわてて何かを消そうとする男


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