『小河悠人を死なせた原因はすべて僕です。他のメンバーには非はありません。週刊紙や新聞、テレビに他のメンバーの事実でないことが流れています。
あれは事実無根のものです
すべて自分の非です
きちんと悠人を診させていればと毎日後悔しています。後悔してもしたりないです。
みなさんも悠人が好きなように彼は僕にとってもメンバーであり親友で、ガキのころから知ってます
その大事な人を殺したのは間違いなく自分です
死のうとも思いました。
でも僕にはできませんでした。メンバーが毎日毎時間誰かしら電話をくれたり、家にきたりとしてくれたり、一緒に泣いてくれたり…
ファンレターにも励まされました
このまま死んだらあいつに殴られたり、嫌われてしまうんではと思いました
中途半端、一生懸命生きてないやつは大嫌いなやつでしたから
俺は生きること、このグループに命をかけることにしました
まだ心から歌うことができませんが、皆さん聞いてくれるとうれしいです
僕はこの十字架を一生涯背負って生きていきます。長くなりまして申し訳ありません』
愛内はマイクを通さず会場に響く声でいうと頭を深くさげた
『えっ…えっと愛内さん番組はじまってますよ』
会場は拍手や泣いているファンが大勢いた
『愛内さん今頃番組にたくさん反響きてますよ』
『謝罪までかっこいいな』『会場が涙の雨だよ』
メンバーが感想をいう
『僕らはメンバー追加はしません。寂しけど6人でDASをやっていきますからよろしくお願いいたします。みんなの中に悠人はいますから』
と北上が涙声で言った
一番年下の千葉が泣き出した
『千葉ちゃんが泣き出したので歌にいきましょう(笑)』
田丸が重い空気をかえる
『愛内さんかっこいいですね』
『さすが、りんだな』
『りん?』
『りん?年上組がファンが『あーりん』というから、りんちゃんって呼んでるんだ。もちろんメンバーしか知らないけどね』
『へぇ…なんか感動しますね。良かったここに来れて』
曲が流れる
メンバーは曲にあわせて軽やかにダンスをする
愛内は今できる最高の歌声を披露する
その時風のいたずらでライトが愛莉を照らした
『まぶしい!』
愛莉は目をそらした…
『あー目がチカチカする。何よ。感動したのに。悠人さんの仕業ですか?』
『…やべぇ』
『何がやべぇですか?目がチカチカしますよ』