母親は
『友達(僕)来てるから外に出てるね』と言った
ショートカットで
話しやすそうな母親だった
僕は静かに
純をベッドに寝させ
明日も来るわ
と伝え病室を出た
病室を出ると
待ち構えてた
純の母親と目が合い
目で合図し
お互いに無言で
下のロビーに歩いた
隣り合わせに
座ると
母親は親しげに話してきた
『純が話してる通りのイメージやね』
一通りの世間話をした後に僕は義務のように
自分から本題を切り出した
「純に頼まれごとをしました…多分…俺の人生にとって重いことやけど願いを叶えてあげたいので協力してください」
母親は寂しそうに
うなずいた…
結局
純はその年のクリスマスまでは生きれなかったが
亡くなる一月前に
母親の頼みで
文化祭に車椅子で来た
純の最後の登校に
皆どう接して良いか
戸惑っていたが
僕が車椅子を押して
学校に入ると
明るい皆の輪ができた