吸血鬼の裁き、淫行の者の裁き、人殺しの罪、血の罪、牢につながれし魂に…
燃え盛る地獄の業火…とこしえの裁き、ハデスの炎
気違いじみた義者の瞳、救いの“光”が包むその体
達者な弁舌は自らの“義”を夥しく語り
神の言葉におののく罪人をあざける
悔い改めない吸血鬼もその心は狂気のままに
すべての者はメギドの山に集まりて
まったくの闇の中でうちふるえる
固まった事物の中で動くこともゆるされない
キリストの血は義者の衣を白くしすぎて繊維が傷んでいる
すりきれない衣は荒野で痛まない足を包み
慎みのある者を救う
神はその望む者を殺し
その望む者を救う
人の間で義なる者だろうが
人の間で罪にまみれた者であろうが
生きている間にその心にあるのは狂気だ
どうして人が他の人を裁いてよいだろうか
親切を愛し公正を行い
自分の神とともに歩まねばならない