失恋した。完全に彼女を失った。彼女にいけないとこはあったが、オレにもあった。とにかく恋が終わった。もうやる気がせんので会社休みますと上司に電話したら馬鹿野郎と怒鳴られた。やれやれ。生きるのは大変だ。
オレはもう落ち込んで落ち込んでどうにもならない。職場では笑顔だが(接客業なので)会社を出ると、自然、足が踏切に向いてしまう。あわてて路線変更する。
これからどうすればいいのか。復縁はない。彼女はもう別の男と入籍してる。
途方に暮れる。
しかし。
ピンチの時はチャンスの時だとよく言う。こういうどん底状態から優れた文学は生まれやすい。いや、文学に限らない。ジョンレノンでもサザンでも、失恋を題材に一流のポップスを産み出している。
だから、オレも進まねばと思う。小説を書いて書いて書きたくろうと思う。それがオレの生きる道筋である。
よし。やるぞ。書くぞ。
オレは野良犬のけつを蹴っ飛ばして、追いかけられた。とほほほほほ。