梨花

ごはんライス 2014-06-12投稿
閲覧数[756] 良い投票[0] 悪い投票[0]

 梨花ちゃんは、庭に出て、竹刀で素振りをする。
「先生!先生!先生!」
 野良犬が不気味に吠える。
「数学のバカ!数学のバカ!数学のバカ!」
 素振りをするとスッキリする。気分爽快だ。
 梨花ちゃんは剣道部なのである。
 梨花ちゃんがある日、商店街を歩いてると、先生が不良たちにからまれていた。
「おっさんカネ出せよ」
「ふえーん。誰か助けてよー」
 梨花ちゃんが不良どものところに駆けつけ、手刀で不良どもをやっつけた。
「うえーん覚えてろー。わーん。母ちゃーん」
「梨花ちゃん、助けてくれてありがとう。お礼に先生の部屋に来る?ケーキ出すよ」
 梨花ちゃんは断った。先生と二人きりになったら危険だと察知した。梨花ちゃんは先生のことが好きなのである。
「じゃあね梨花ちゃん」
「先生」
「なんだい」
「何でもない」
「変な梨花ちゃん!」
 梨花ちゃんはまた竹刀で素振りをした。
「先生のバカ!先生のバカ!先生のバカ!」
 野良犬が不気味に吠えた。




投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「ごはんライス」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
翌朝ぷるるんっ!!
★オールインワンゲルH★


▲ページトップ