小説って好きだ。
他人の一生(あるいは半生)を一瞬のうちに体験できる。
とかく現実はままならぬことが多い。
意中の娘が片っ端からこちらに近付いてくるでもない。
難事件が1人の変わり者の登場で矢継ぎ早に解決していくでもない。
悪魔や異星人が出現し、刺激的な日常をプレゼントなんてことも、おそらくない。
でも、それらの『かけら』のようなものは、確かにある。
僕らが現実世界で個々にもつ『かけら』が、小説を読むことにより照射される瞬間。
ゾクゾクッとする。
さて、次は何を読もう?