俺は高校1年の男子。
ゴンザレス学園の1-B組の生徒だ。
ちなみに名前は杉内寛(スギウチヒロシ)って言う。
成績はなかなか良い方だし(フッ)顔もまあまあ良い方だ(フハッ)
「寛〜ちょっとこっち来い!!」
俺に声をかけて来たのは、瀬間基樹(セマモトキ)
頭は俺より全然悪い。(フフッ)だが顔はなかなか良い方(チッ)
だが俺のが良い。(ウハ)
「用があるならお前がコッチに来い」
「寛はさぁ〜あの噂知ってる?」
そう言いながら、基樹が近付いてくる。
「知らない。」
「まだ言ってないだろ〜?」
それもそうだ。
「んじゃ話して。」
「おぅ!実は出るんだってよぉ!この学園に!!」
「出るって何が?」
「なんだと思う!?」
「知らない」
「ちょっとは考えろよ〜!!!花子さんだよ花子さん!!花子さんの幽霊が出るんだと!!」
はぁ??
「ついに壊れたか・・・(ボソ)」
「え!??何!??」
「いや、なんでもない!続けて〜」
「なんだ?変な奴!!」
変なのはお前の方だ。
「んで続きなんだけど〜花子さんが出るのは一階の男子トイレなんだって!!!確か一番奥のトイレのドアを叩くと出てくるらしーよ」
「何回叩くの?」
「花子さんが気付くまでだって」
どんな花子さんだ。
「でさぁ花子さんと鬼ゴッコするんだって!」
「は?鬼ゴッコって・・・」
つかコイツ本当説明下手だなー・・・
「なんか俺もよく分かんねぇんだけどさぁー今日の放課後やってみない??(笑)」
・・・言うと思った。
「ねぇ〜やろーよ!」
「・・・やだよ」
「ぇえー!なんでだよ!」
くだらないから。
と言いたい所だがあえて、
「今日用事あるから」と言う俺はなんて優しい男なんだろう。
「用事って何!?」
「弟が風邪でさぁー母さん出張だから俺が面倒見てやらねーと」
我ながらナイス言い訳
「え!?だって弟昨日から修学旅行じゃねーの??」
え・・・。
そうだった!!!
やってしまったぁ!!!!!!
どーすんのよ俺!
って俺は馬鹿か・・・。
「じゃぁ今日放課後教室残れよ!」
「ちょっと待て!俺やるって一言も言ってねーぞ!!」
「今言ったじゃん!」
くっ・・・。
殺してぇ。
「じゃあ今日放課後な!」
そう言って基樹は教室を出て行った。
はぁ・・・。
俺は深いため息をついた。