ワイシャツの男性は力強く僕の肩をつかむと、少し厳しい目つきで、僕に話しかけた。
「君の前途にはこれから厳しいこともある。
だがそれは次の段階への関門だと思いなさい。
絶対に諦めてはいけない。関門をくぐり抜けたあとに、きっと君はその試練の意味を知るだろう。
このための試練だったんだと必ず後でわかる。
いいか。
「私達」はいつも君を応援していることを、忘れないでほしい。
そして一人一人生まれ持ってきた自分の「役割」にきづきなさい。
試練を経ていく間に、この役割のために自分は、生かされているんだ、ということが分かるだろう。
それこそが君がこの世に生まれ出でた意義、この旅立ちの意義なんだからね。」