僕の笑顔の語りかけに
池田さんは表情を崩さす口を開いた
大久保かぁ
懐かしいね
俺らも門司は制圧したけど大久保がいたから下関までは進出できなかったからな
池田さんは言葉を繋げた
お前は大久保の後輩で二つ下やけど俺のことを知ってるちゅうことは
それなりのヤツってんのはわかるけど…
惚れた女と付き合ってるとなると話は別や
僕は池田さんの雰囲気とは違う子供っぽさにイライラしてきた
池田さんも面白いこと言うね…
じゃあなんで前の彼氏の時は指をくわえてみてたんかい
前の彼氏が大人(25歳)で俺が子供(15歳)だから
といい放ち
僕は半歩後ろに下がった
喧嘩になったら負けるだろう
しかし愛する教子のことでは引く選択はありえない
そっか…
じゃあ長い付き合いになりそうやね
お前ら教子の今の彼氏を車で送ってやれ
池田さんは教子の友達に一万円を渡し去っていった