教子に命令した
片目ぇ半分視界が遮られたからお前の病院に連れていけ
池田さんも悪いけど同乗してくれ
教子の親の総合病院で診察して直ぐに網膜剥離と判明した
そのまま網膜剥離の権威の熊本の出田先生のところに搬送さて即日
冷凍凝固手術が施された
翌日には直接
日の光を目には受けれないために僕はサングラスをかけ退院した
小倉から熊本まで
全て教子の病院の秘書と池田さんに付いてきてもらった
帰りの電車で
ただ黙って付き合ってくれた池田さんに僕は話を始めた
池田さんありがとうございました
俺は友美から教子に連れ去られたと聞いて
倉庫に来たんや
…池田さんが連れ去った訳ではないのはわかった
たぶん教子は友美達まで使って俺を試したんや
池田さんにも立ち向かうかどうかを…
池田さんは窓の外を見ながら答えてくれた
そっかぁ
俺も教子がいきなり倉庫に遊びにきたので変に思ったんやけど…さんちゃん推理で全てがつながったわ
僕は秘書の方を見据えた
お嬢様(教子)のお遊びで取り返しのつかない怪我を負ったわ
片手七桁もらわな
話終わらんで
医長(教子の父親)と相談します
秘書は表情を変えずに答えた
僕は再び池田さんに
池田さん悪いけど
もう俺は教子達に
関わりたくない
儲けは折半でえぇから
話進めて欲しい
池田さんは全てを理解してくれたように
うなずいてくれた
僕は
この一件から頭を切り離し普通の中学生として
手術のことやサングラスを当分着用することに対する
親や学校への言い訳に頭は移った
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